医療法人横浜未来ヘルスケアシステム戸塚共立第1病院 の口コミ・評判

１）大腸癌発見の経緯
この病院には直接関係ないことですが、ご参考までに大腸癌発見の経緯を書いてみます。　全身のどこかに癌がないかを調べる場合、一般的に「ＣＴ撮影、ＭＲＩ撮影、ＰＥＴ撮影、血液の腫瘍マーカー検査」などがありますが、これらは費用が高く（十数万円）、私のような庶民には少々敷居が高い面があります。　私の場合、ふとした縁で「味の素」が開発した「アミノ・インデックス癌検査」という方式の血液検査があることを知り、１万数千円という費用の安さにつられて受けてみました。　結果は大腸癌の可能性ありとのことで、まさかと思いながらもホームドクターに相談したところ、念のため内視鏡検査を受けなさいと共立第一病院さんを紹介されました。（なお、私は味の素とは何の利害関係もありませんので念のため）
２）内視鏡検査
ホームドクターの紹介状を持って共立第一病院さんに行き、内視鏡検査の申し込みをしました。　検査の前日は支給された流動食のみを食べ、就寝前に下剤を飲んで夜中に何回もトイレに行く作業が まず苦になりました。　当日病院で下剤１リットルを２時間ほどかけて飲み（これが辛い）、トイレに５~６回通って腸が完全に空になると いよいよ検査です。　事前にポリープがあれば切除を依頼しベッドに横たわった とたんに麻酔で眠ってしまい、気がついたら病室のベッドの上でした。　夕方 担当医が来られ、ポリープを４つ切除したので組織検査にまわし、２週間後に結果が出るとの説明がありました。　ポリープを切除したためそのまま入院となり、流動食から段々レベルを上げて３日ほどで退院しました。
３）大腸癌手術
組織検査の結果は癌組織があり、しかもリンパ節への転移があるので他に転移しないうちに当該箇所を切除する必要があるとのことでした。　さすがにショックでしたが覚悟を決めて手術をお願いしました。　日時を決めて再入院。　手術前日に術中、術後のリスクの可能性の詳細な説明と質疑応答がありました。　入院前にホームドクターから福島院長は昭和医大の講師をされているなど技術の高いことを聞いており、このような事前説明の徹底や看護婦さん、薬剤師さんなども諸事行き届いていることなどから心配はまったくありませんでした。　手術当日はまた下剤・トイレが辛かったですが、手術台に横たわるとまた麻酔で眠ってしまい、気がつくとベッドの上は前と同様です。　その後はまた流動食から段々レベルを上げ、ある程度体力が回復してくるとインストラクターの指導で軽い運動をするなど、ここまでやるのかと思うほどの念の入れようでした。　入院から１０日ほどで退院しましたが、退院前には栄養士さんの食事指導がありました。
４）経過観察
術後６ヶ月ほど、副作用のほとんどない軽い抗癌剤を服用しながら腫瘍マーカー検査をし、マーカーが基準内に収まったところで服薬停止になりました。　術前にリスクの可能性の説明を受けた障害はまったくないですが、ただ便秘気味になったので、軽い便秘薬の処方を受けています。　腸の手術をすると便秘になることはよくあるそうで、現在に至るも続いています。　術後２年あまりになりますが、いまだに３ヶ月ごとに通院し経過観察を受けており、いつまで続くのかわかりませんが、院長先生から完了宣告が出るまで通院するつもりです。
追伸　思わぬ長文になりすみません。　　　　　　

【手術方式について】
手術の方式には開腹方式と腹腔鏡方式があります。　昔は開腹方式のみでしたが、最近は広範・難解な手術のとき以外は、患者の負担が少ない腹腔鏡方式が主流になってきたようです。　私の場合、直腸に繋がるS字結腸の、癌腫瘍があった部分の前後を１０ｃｍづつ計２０ｃｍほど切除する部位限定手術なので、腹腔鏡方式で行いました。　まず、ヘソの周囲に４箇所の器具挿入孔、ヘソ位置に腹腔鏡挿入用のやや大きい孔、計５箇所に小孔をあけます。　つぎに、腹中に二酸化炭素ガスを注入して腸と皮膚の間に作業用の空間を設けます。　中央の腹腔鏡のカメラの映像をテレビモニターに写し、その映像を見ながら手術します。　切除した腸はヘソ孔から引き出したようです。　手術終了後はICU、翌日昼ごろには元の病室に戻り、術後１週間、入院１０日ほどで退院と言うスピードぶりでした。　退院後半年ほどは手術孔跡がむず痒いなどの症状がありましたが、２年ほど経過した現在は孔の跡もほとんどわからないくらいになっています。　８０歳を過ぎた身で開腹手術は体力的にむずかしいと思われ、腹腔鏡方式がなければどうなったことか・・・医術の進歩はありがたいものです。