東京女子医科大学病院 の口コミ・評判

この病院は素晴らしい。どんな言葉を尽くしても褒めきれないほどに素晴らしい。何よりも素晴らしいのが、医師から看護師、その他の職員(外注と思われる掃除の方など)に至るまで、全員が患者本意で親切な心温まる対応であることだ。大学病院に想像される傲慢さなどかけらもない。

検査室に1人で来て、少し寄りかかっていたら、通りがかった看護師さんが、気分悪いですか、毛布お持ちしましょうか、と自然に声をかけてくれる。どこでも万事この調子だ。

院内には優れた情報共有基盤・ITシステムがあり、担当される看護師さんは患者のこれまでの状態について深く理解している。それだけでなく、看護師さんご本人が数ヶ月前の入院時の細かいことまでよく覚えておられることには本当に驚いた。

お世話になった脳神経外科の医局のチームは入院中も頻繁に様子を見て下さるし、どんなことでも真剣に耳を傾け、対処をしてくれる。手術前の説明も極めて丁寧であり、医師も何でも聞いて下さいと親身になって頂けた。

手術に参加した麻酔科の医師は、術前だけでなく術後にも様子を見に来て下さり、気分の悪いところがないか尋ねてくれた。

薬剤師は治療に関連する薬剤に限らず、気になることがあれば何でも相談してほしいと言ってくれる。

都合、2回25日間ほどの入院であったが、何ひとつ不満なことはなかった。部屋のドアを開けていると、他の入院中の患者さんが丁寧に遇されている様子がよく伝わってきて、とても温かい気持ちになれた。

技術についても脳神経外科では国内最高水準と思われ、同じ病気で他院にかかっている方の話を聞いても、この病院より手術時間が短いところはなく(医科歯科は同じ時間とのこと)、術後の経過も驚くほど順調であった。しかも、主治医はその技術の高さを驕る様子も全くなく、僕の医局の人間は皆できますよ、そう指導してますからね、と、チーム全体の力を誇っており、これにも大変驚いた。

世間では病院食が美味しくないと言われることが多いが、この病院では細かいメニュー調整が可能で、ご飯を麺にしたり量を減らしたり、一定の範囲で自分好みの食事が選択できる。そもそも、味もとても美味しい。味が薄いのは仕方がないが、まったく不満がない。

病棟は古いところもあるが、手術室や検査室の設備はピカピカの物が備えられており、聞くと2年前とかつい最近に導入されたものばかりである。

院内にはコンビニも5店舗ほどあり、利便性が極めて高い。

医療もサービス業とするなら、全てのサービス業の模範となるような素晴らしい病院である。科によって当たり外れはあるのかも知れないが、看護師さん達の意識は極めて高く、脳神経外科の全てのレベルの高さは目を見張るものがある。仕事人として見習いたいとすら思う。

なお、外来病棟は大きな吹き抜けがあり開放感があり、他の大学病院であるような暗さはまったくない。各科の診察室の受付も分かりやすくカラフルで、北欧スタイルのような気持ちが明るくなる色調が使われている。

全ての従事者の方が病院での待遇を快く思っているわけではないと思うが、それなのにこの高水準は凄すぎる。改めて、女子医科大学病院に集っている医療従事者の皆様に尊敬と感謝の気持ちを捧げたく思います。