Caloo(カルー) - バージャー病患者。血管外科受診による主な検査を詳しく説明 : 病気体験レポート
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バージャー病患者。血管外科受診による主な検査を詳しく説明

ryu  (50歳代・男性)

1,047views 2015年08月03日投稿 4votes 0comments

自身のバージャー病発症~外科手術~術後経過観察を前回書き込みさせて頂いた。

これからこの病に、出逢ってしまった時の参考になれば…と言う思いから。


もう少し分かりやすく説明を補足しようかと思う。
私自身は
血管外科ではどんな検査を主に受けたのか。

①大動脈伝達速度
手足に、血圧測定時使用するカフという巻き付けをして、血圧や心拍数を測定する検査。
TV放送等では良く血管年齢の検査などとも。
ABIと言われる数値化で血管の閉塞や狭窄を調べる。
検査時間約20分前後。
苦痛を伴う検査ではない、安静が必要。


②下肢血管エコー検査
超音波測定などとも。
下肢の動脈・静脈の位置を皮膚上から
プローブという器具を
(男性用髭剃り機程度の形)
当てて、血流や血管の大きさを測る。
脚の付け根のあたりから爪先まで計測した。
拍動の有無、血流の有無等を確認し、閉塞や狭窄の評価の材料となる検査。
検査時間は罹患部分による
私の場合は右足大腿動脈
付け根~爪先迄の検査で
約60分程度。

エコー検査で評価結果が疑わしい場合は
次の画像診断へ。

③CT検査又は
血管MRI検査
造影剤と呼ばれる液体を静脈から注射して
血管を撮影する検査。
検査台に横になって検査技師の指示に従う。
撮影中は深呼吸したり息止めをしたりする。
CTは約10分程度
MRIは約30分程度
造影剤注射以前に、各種アレルギーの有無や造影剤経験の有無をきちんと医師に同意時告げる事。

この結果の段階で
粗方の動脈の閉塞や狭窄が判断される模様。
各主治医により評価に、違いはみられる。


一連の検査を経て。
バージャー病であるか否かの最終的な精査は。
④上肢・下肢動脈の血管造影検査。が必要となる。
私の場合
病変が膝下にあった事。
罹患により動脈がかなり細かった事。
この為にも血管造影検査が必須だった。

検査準備
前日午後は食止め(水分補給は可)
前日より点滴開始
検査同日の数時間前
尿管を挿入し検査室へ
罹患部は右足でも
左脚の大腿動脈のある付け根に
局部麻酔を注射して、カテーテルを挿入。
同時に造影剤を注射した。
下半身を専用の布で覆われて検査。
撮影中は数回の深呼吸と、息止め。
約40分程度で検査は終了したが、付け根の太い血管に注射したため、止血を開始。
放射線科の医師が指圧により圧迫。
約40分程度。
後に、当て物をして医療用のテーピングでがっちりと固定し
ストレッチャーで病室に移動。
更に、病室のベッドでは
約六時間絶対安静。
この時、体位は足を伸ばしたままの状態で天上をみる。
基本的に下半身は動かさない。
約二時間後
水分補給可。
食止めは安静解除まで。

約六時間半過ぎ、放射線科医師の回診でテーピング解除、ベッド上での身動きは可能。
歩行は翌日朝の回診迄不可能。
トイレも尿管は翌日朝解除。

検査自体は痛みは殆んど無いが、検査後の安静時間が厳しく感じた。
これは血管の損傷や浮腫を防ぐため。
これを守らなかった為、破裂して緊急手術になった例がある模様。

⑤血液検査
私の場合術後から
ワーファリンの服用が始まった為効き具合を確認するために受けた。
他、入院中は適宜。



私は受けなかったが
他の検査として
ドットミル検査(間欠跛行)
皮膚潅流検査等。


自訴(どんな状態・どんな痛み・何処に痛み)検査中にも適切に、検査技師や医師に告げるかが大切。
検査自体に不安や心配は付き物だと思う。
私は、回数を受けていても
大動脈伝達速度の検査は毎回
緊張をし、洞性頻脈となる傾向。

更に
血管造影からは検査入院。

各種検査は私が通院中の病院では
全科予約制(外来も基本は全科予約制)
この為、検査日と外来日が異なる場合も有。
診療科の予約は担当医師と十分な話し合いを必要とされたい。
予約当日も
急患対応などの為に代診や遅延等も考慮されたいところ。


私は本当に素晴らしい病院と医師
スタッフの皆さんと出会えて感謝の一言につきる。

バージャー病と診断・手術を受けて
病に屈するよりも、此れからに生きて行こうと…

それは
主治医が手厚い治療とその判断をして頂いたからで。
大変に信頼が存在する事も忘れてはならない。
自分である。




喫煙経験はありませんか?
見覚えない痛みや、シビレは手足にありませんか?
皮膚の色は大丈夫ですか?
異変は末梢動脈からのシグナルかも知れない。


長々と失礼を
お許しいただけますよう。
バージャー病患者の一人より。

八月盛夏























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