生まれてすぐに娘の心房中隔欠損症が判明。主治医の言葉で前向きに。

2012年夏、めでたく命をさずかりました。
実家の近くに有り、ホテルの様に豪華でアメニティは全て高級ブランド、高級レストランのような洋食&和食の入院食、グランドピアノが置いてあり、エステまで付いてくる人気の高いオーククリニックフォーミズという産婦人科で前々から優雅に出産するのが夢でした。身近な人は大体こちらでお世話になっていました。
初めは心拍を確認し、何度かの妊婦健診で順調に成長していき、毎回貰った３D写真を見るのが凄く嬉しくて、憧れていた通り順調に幸せでした。

性別は女の子だったので7ヶ月位から女の子かな？と確定はできないまま臨月でやっと断言して貰えました。
女の子を望んでいたので更に喜び、幸せの絶頂でした。
そして39週目、破水で入院になりそこから12時間、陣痛からは６時間で無事出産。
滅茶苦茶苦しんで産んだ我が子は本当に可愛くて、そしていよいよ憧れていた入院生活。ご飯は美味しいし看護師さん達は皆さん温かくて、そして傍には娘の寝顔。幸せで幸せで寝顔を見ては笑顔がこぼれ、感動で涙し、寝不足も何のその。

そんな中入院中の新生児のチェックの結果を渡され、私だけ少し離れた別の場所へと呼ばれる。
そして聞いたのが、「心臓音を聞いたら少し雑音が混じっているね。大学病院の紹介状を出すので見てもらって下さい。何でもないかもしれないし、まぁ見てもらうに越したことはないよ！」という台詞。
一瞬、えっ…？？？と思考が固まりましたが、そうだ、何でもないかもしれないんだ、とりあえず悪いことは考えず見てもらおう。と、紹介状と予約をお願いしました。

そして退院後、産まれて間もない娘をつれて旦那にも付き添ってもらい、柏に有る慈恵大付属柏病院へ。
大きな大学病院の為混み合っています。
私はその待っている長い間、大丈夫だといいな、きっと何でもない。と思いつつも不安で少し震えていました。
やっと呼ばれ、診察室へ。ここで、私が生まれて初めて信頼できる先生に出逢いました。
聴診器で聞いて、心雑音を確認。そしてこの病気に大してプリントやパソコン画面などを見せて優しい口調で丁寧に説明して頂きました。お母さん大丈夫ですよ、お腹に居る時は肺呼吸になる前なので心房は元々皆穴は開いていたんですよ、とりあえず詳しく調べて経過を見ていきましょう、自然と塞がる事も多々ありますし、今の時点で苦しんで居たら緊急な事ですがそうで無ければ普通に変わらず暮らしていける病気なんですよ、100人に１人の割合で居るし不治の病じゃないので様子見てダメそうでも手術で完全に治りますよ。と温かい励ましの言葉で説明して頂き、震えていた私はどんなに救われたことか。
変わらぬ不安は有りつつも、少しの雪解けのように暖かさを感じて涙が出ました。

心エコーを撮り正確に調べてみましょうとの事で予約を取り、初めは1,２ヶ月のスパンで、徐々に半年に１回とエコーをしていくことになりました。
結局穴は心臓の左右の心房の間に4ミリ前後と小程度よりやや悪い位を前後しているとのこと。1歳くらいまでほぼ変化がなかったのでそうすると中々自然治癒は難しいね、小学校入学前位までゆっくり様子見て手術が必要かどうか決めてさくっと治しちゃおう！と前向きになれる言葉を頂きました。
先生のお陰で「先天性心臓病の子を持つ母」という重い暗い子育ての気持ちではなく、「自然に治らなくてもある程度大きくなったら治せて普段も差し支えのない病気を見守る」と言う前向きな気持ちで今居られます。

これからも様子見の心エコーが必要ですし、その度にエコーのための寝かしつけに苦労して親子で格闘すると思います。ですが、未来は明るいです。娘とこの病気の人皆様に幸有る様願っております。