ホルモン補充療法で50歳頃からの更年期障害が楽になりました。

50歳をすぎるくらいから、生理が遠のき、閉経と同時に体の不調が次々に出てきました。
最初は突然汗が噴き出る「ホットフラッシュ」が頻繁に起こり、イライラや不眠が続いて、精神的にもかなり落ち込んでしまい「うつ病」の一歩手前までひどくなってしまいました。家族から説得され、精神科を受診したところ更年期障害だからと特に「更年期外来」専門の病院を紹介してもらいました。

更年期障害なら産婦人科でもよさそうですが、きちんとした治療をするなら「日本更年期医学会認定医」であることが大切だそうです。

診察は最初に専用のチェック表で問診。ここで初潮年齢、出産年齢、最終月経などを聞かれます。更年期障害の治療方法は漢方薬もありましたが、私の場合は一日も早くこの苦しさから逃れたくて、即効性があるといわれるホルモン充填療法を選択しました。そのあと、超音波検査で、子宮筋腫や子宮内膜症などの有無を調べ、子宮がん、乳がんの検診や骨量測定もします。

さまざまな検査をしたのち、薬を処方してもらいました。女性ホルモンであるエストロゲンを補充するのですが、飲み薬かパッチ、塗り薬があり、私は皮膚が弱いために飲み薬を選択しました。
治療はエストロゲンを毎日服用し、ひと月のうち12日間はプロゲステロンという錠剤を服用するということを繰り返します。

気になる治療費ですが、ホルモン補充療法は保険が適用されるので、私の場合は1か月で1,000円くらいでした。ホルモン補充療法は、乳がんのリスクが増すという説がありますが担当医の先生によるとそれほど神経質になるほどの症例はないといっていました。

薬を飲み始めて2か月ほど経ったころから体が目に見えて楽になり、精神的にも安定してきました。
もっと早くこの治療を始めていればよかったと思っています。ちなみに高血圧の薬のように永久に薬を飲むということではなく、だいたい2年～5年、更年期を過ぎれば飲まなくてもいいそうです。