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青ざめた医師の顔を忘れない!緊急搬送!常位胎盤早期剥離の恐ろしさ!

関西太郎  (30歳代・女性)

オススメ: 30,698views 2014年11月28日投稿 20votes 0comments
病気常位胎盤早期剥離
製薬ウテメリン注50mg
関連腹痛不性器出血(妊娠中)

妊娠8ヵ月だったある日のことです。
朝からほんの軽い腹痛を感じていました。
痛みが少し増してきたので横になればすぐに治ると思いました。

それでもなぜか痛みは改善せず、便秘?かなと思いお手洗いを往復しました。
痛みがどんどん強くなり息切れがはじまりました。
またお手洗いに行くと小指ほどの出血がありました。
看護師さんが『出血するようなことがあった時は病院に来てください』と仰っていた言葉を思い出し、かかりつけの個人病院へ急ぎました。
実は数日前にも出血があり、かかりつけの病院に行きましたが、とても迷惑そうな顔をされ、異常はないと告げられています。

向かう車の中では激痛で、息切れはますます荒くなっていました。

病院には、あらかじめ電話で状況を話してあったのにも関わらず、
病院へ着くと、
『予約制ですし、予約している人が優先です。
順番ですから待合室で待っていてください』
といつものように無愛想に仰られました。

そこの個人病院は予約していても、いつも3時間以上は待つことを知っていたので、激痛で喘ぎながら、『出血していて、激痛ですが大丈夫なんですね』と言いながら待合室に行きました。私が、待合室で痛みに耐え切れず喘いでいると、歩いて診察室に来てくださいと仰られました。
ですが歩けなく激痛で倒れそうになると、車いすを持ってきてくださいました。

診察室で、診てもらうと医師の顔が真っ青で、『もう産まれるわ』とのことでした。
正直、産まれるの意味がよくわかりませんでした。
個室の部屋に案内され、ウテメリンの点滴を打たれました。産まれるのか、痛みがなくならないのか看護師さんに尋ねるも、薬が効けばなんとも言えないとのことでした。

そして医師がきて、ここでは出産できないので、他の病院に救急車を呼び搬送しますと仰いました。
なぜ、ここの病院で出産できないのか状況も何もわかりませんでした。
痛みは強く、人生最大の激痛。
痛みを無くしてほしいと医師に伝えるも、薬が効いてくれば和らぐ可能性があるが、効かない場合もあると言われました。
辛すぎておかしくなりました。

看護師さんには、出産で力む方法もわからないと伝えると、にごされ答えてもらえませんでした。
赤ちゃんはもうだめなんだなと、覚悟しましたが、痛みでおかしくなりそうでした。

救急車の中でやっと痛みが治り始めました。搬送された先は、社会保険病院でした。
ここではじめて、◎胎盤早期剥離と伝えられました。
緊急で帝王切開をするとのことです。
自然分娩をすると思っていたので、あまりに急で頭がついていきません。

そして現段階では赤ちゃんは生きているが、《障害が残る可能性、子宮を全摘する可能性》を伝えられ、それに承諾しないと、ここで帝王切開は受け入れてくれないとのことでした。
痛みが辛く、説明は省いてほしかったですが、ここは冷静に話を聞き承諾しました。

手術室では助産師や看護師さんが10人程、医師が3人程いて、驚きました‼︎
(滅多に立ち会えないからと、勉強のためにいたそうです。)

手術は、身体を横向きにし、腰から硬膜外麻酔をうちました。麻酔の中でも硬膜外麻酔が一番痛いそうです。(麻酔の中でも一番技術が必要で感覚が頼りでセンスが必要)

お腹をステンレスの鋭利な棒で刺し、痛くなければ、麻酔が効いていると判断されるようで、手術がスタートしました。
(後に知るのですが、予定帝王切開では医師の手で胎盤を剥がすのですが、胎盤剥離は剥離している分、手術時間は少し短かったです。)

最近はお腹の皮膚を横向きに切る病院もありますが、緊急帝王切開のため、縦に切りました。その方がスピーディーに赤ちゃんを取り出せます。
(子宮自体は横に切ります。)

切開した子宮は、とける糸で縫い閉じました。お腹の閉じ方ははホッチキスタイプでした。
抜くときに痛みがないからだそうです!
確かに痛くありませんでした。

そして手術は無事に成功し、赤ちゃんを出産することができました。
早産で子供はNICUに一ヶ月入院となりました。

あとちょっと遅ければ赤ちゃんはお腹の中で死んでいたそうです。
さらには、子宮全摘や、私自身も死んでいたかもしれません。

胎盤早期剥は産科の中ではもっとも恐ろしいと言われている病気で、
本当に命を落としてしまっている方はたくさんいます。

◎胎盤が剥離する痛み、剥離することにより陣痛もはじまりダブルの痛みです。
赤ちゃんも子宮の中が血だらけになり、かなり辛いそうです。


◎胎盤剥離は、転んでしまったりと物理的なことでもおきますが、
私のように家で全く軽い運動すらせず静かに過ごしいても前ぶれなくおきることもあるのです。
《※煙草、身体の冷え、ストレスなどもよくないと言われています》
現在の医学ではまだ解明されていないそうです。
《病気がみえる 産科》という本も参考にしてください。

◆そして最後に、この経験で学んだことは、妊娠中で腹痛がある時は出血がないか何度も確認することです。それが、いろんなサインだと気づけるからです。


皆さんが無事に出産できることを祈ります☆

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