子宮筋腫、病院選びと治療方法の検討はぜひ早めに！

結婚10年。38歳になりやっと真剣に子どもについて考えるようになりました。
自分なりに排卵検査薬を使いタイミングをみてはいたものの授からなかったので、
主人と二人でまずは体に悪いところがないか、妊娠出来る体か、を検査しに行きました。

病院は自然妊娠をすすめる不妊治療で人気のあるクリニック。
友人からの紹介でそのクリニックに決めました。いくつかの検査をし、主人の検査もし、
異常はないということでした。先生が内診のとき「子宮筋腫がありますね。でも小さいし心配しなくて大丈夫。」とのこと。
2回ほどタイミングをみてヒューナーテストをしましたがいい状態ではなく…。
「子宮筋腫が邪魔をしているということはないか？」を尋ねました。
先生は、「可能性はありますね。小さいけど場所がよくない。」とのことでした。
子宮筋腫のまま妊娠したとして何かデメリットはないのか？と聞くと、
「早産の可能性、胎児が育ちにくい可能性がある」ということを教えてくださいました。
せっかく妊娠できたとしても、38歳という年齢的なことに加え、胎児が育ちにくいかもしれない、と聞くと、妊娠の前に不安要素を取り除きたいと強く思いました。
先生に、「先に子宮筋腫の治療をすることはできないのか？」と聞くと、先生は
「もちろんできますよ、でも難しいところなんですよね。子宮筋腫の治療というと手術になります。手術をすると術後半年は妊娠活動ができないんです。」とのこと。
先生の目からみてもきっとこの妊娠活動ができない半年間というのは、私の年齢を考えるととても大事な期間なのだと、すぐに感じました。
でも、私はまずは自分の体を健康にしてから挑みたいと先生にお願いし、紹介状を書いていただきました。クリニックの先生は、本当に親身になってくださり感謝しています。

紹介状をもって、大きな病院へ。
MRI検査と手術希望の紹介状を書いていただいたのですが、MRIの検査をするまでに1ヵ月がかかりました。混んでいて予約がとれないのです。
MRIの結果がでました。
・全部で5つの筋腫がある
・一番大きな筋腫は3cmほど
・3cmの筋腫が内膜をすこし圧迫している
ことがわかりました。
3cmの筋腫は小さいとのことでしたが、画像でみるととても大きく見えて、内膜を圧迫して変形しているのが素人でもわかりました。
大きな病院の先生も、手術するなら年齢的に早い方がいい、とおっしゃいました。恐らく薬で小さくしてから手術することになると思います、とのこと。
この病院では悪性腫瘍の方を優先するので、別の病院の方が早く手術できるとのことで、
また、別の病院に紹介状をかいていただき転院しました。

別の病院にMRIの結果をもって診察にいきました。
MRIの結果を見ながらすぐに手術の日程が決まりました。
前の病院の先生がおっしゃっていた、薬で小さくする治療は必要なく、開腹はせず腹腔鏡で手術できるとのこと。入院期間は5日間の予定とのことでした。
子宮のかなり奥にできているので出血が多いかもしれないこと、自然分娩はおそらくできないこと、などを丁寧に説明してくださいました。

手術の前日から入院です。
とにかく不安なのですが、入院したら当人は潔いものです。主人は不安でいっぱいの様子でした。
私は喘息もあるし、薬のアレルギーもあります。家族説明の時も、麻酔で何かある可能性や、アレルギー反応がでてしまう可能性などを、怖いくらい詳しく説明されたからでしょう。
前日は、浣腸をしたり下剤を飲んだり、着々と手術へむかっています。
夜は不安を取り除くため、ということで睡眠薬が処方されました。

翌日、夕方の18時頃から手術が始まりました。
全身麻酔の前に、局所麻酔？をするのですが、それが痛かった。
その後、全身麻酔をされて気づいたら手術が終わっていました。手術室で名前を呼ばれ、
うっすら目を開けると、挿管された管が抜かれました。その痛みはありません。
次にに気づくと病室でした。主人と看護師さんが話しているのが聞こえますが、なんだか目はあけることができず。
21時には主人は帰らなければならず、話すことはできなかったのですが、帰っていきました。

その夜は、辛かった！
熱が39度でて、なんだか寝付けないし、痛いし…。生理も二日目なので看護師さんがナプキンを変えて下さり…。生理を避けて手術すればよかった、と後悔しました。
そこから数日は38度の熱が続きました。

一番辛かったことは…。
手術の翌日くらいから、肩が痛み出しました。これは腹腔鏡の手術をするとあらわれる症状とのこと。原因は解明されていないそうですが、おそらく手術中の姿勢ではないか？といわれているようです。
この肩の痛みに本当に悩まされました。私は喘息があったのでなかなか痛み止めの座薬や飲み薬をだすことができないそうで。痛み止めの薬などには、気管を狭くするような作用があり、発作がおきる可能性があるとのこと。
ギリギリまで我慢しましたが、肩の痛みで冷や汗がでて、顔が真っ青になり唇も青くなり、貧血のようになったので、これはまずい！と思い看護師さんに言いました。
幸い飲み薬で痛みはとれました。が、薬がきれるとまた激痛です。
感じたことのない痛みで、何よりこの痛みが辛かったです。


入院5日目で予定通り退院することができました。
まだ傷口の痛みと肩の痛みはありましたが、家に帰れるという喜びは相当でした（笑）

その後、肩の痛みは数日でなくなり、現在退院して9日程ですが傷口や子宮の痛みも日毎によくなっています。

今回、この手術をするという決断を早い段階でして、本当によかったと思っています。
私の場合は年齢的なものがありますので、迷っている暇がなかったというのが本音ですが。
気持ち的な面もあると思いますが、手術をしてから腸の調子もとてもいいし、体の調子もいいのです。筋腫があったことでなにかしら弊害があったのだと感じています。

筋腫の治療方法は、先生によっていろいろな考え方があるのだと思います。
自分でも勉強をしながら、何人かの先生に相談してみるのもいいのかな、と思いました。

半年は妊娠活動はできませんが、半年で健康な体づくりをすすめ、いつ赤ちゃんが授かってもいいようにしたいと、今は本当にスッキリ前向きな気持ちです。